誰しもが「会社の上司は面倒くさいな」「部活の先輩のこと嫌いだな」、
そんな風に思ったことがあるんじゃないでしょうか。

逆に、「なんで部下は言うことを聞いてくれないんだ」「後輩がついてきてくれない」
と感じている“上の立場”の人もいます。

上下関係は、誰にとっても身近なのに、妙に複雑で、気づけばストレスの原因になりがちです。

今回は私が考える“理想の上下関係”について、後輩の立場・先輩の立場の両方から考えてみました。

少しでも参考になれば嬉しいです。

上下関係ってどこから始まった?

「先輩と後輩」「上司と部下」の話をする前に、

私はそもそも、こんな鬱陶しくて、面倒くさくて、時には害悪にすらなる“上下関係”という概念はどこから生まれたんだ?と疑問に思っていました。

気になったので調べてみると、どうやら大昔の人間が狩りをしていた時代から
“上下の役割”が存在していたそうです。

とはいえ当時の上下関係は、

・指示を出す人(上)
・実際に獲物を追う人(下)

といった役割の違いに過ぎず、偉い・偉くないという話ではなかったようです。

そして日本独特の“年功序列”に大きな影響を与えているのが儒教の「長幼の序」。
「年少者は年長者を敬い、年長者は年少者を慈しむ」という、いわば“理想の姿”です。

ここまでは本当に綺麗な考え方なんですよね。私も読んだときは「これ、理想の上下関係じゃん」と思いました。

でも現実では――

年齢や立場が“偉さ”に変わり、
“強制”や“支配”に変わり、
いつの間にか歪んだ形で押し付けられるものになってしまった。

……いやほんと、ふざけんなよって感じです。

部下や後輩は「圧」と「理不尽」を一番嫌

当たり前のことですが、下の立場の人は上の人の指示にはある程度従わないといけません。

ですが、後輩側からすると 「指示されること自体」 はそこまで嫌なわけではありません。むしろ新人のうちは、指示がないと動きづらいくらいです。

問題は——

その指示が理不尽かどうかです。


やらないといけない業務ならまだ納得できます。
ですが、上司の仕事の“丸投げ”が来た瞬間、「あぁ…またか」と感じてしまいます。
逆らえないのをいいことに、

  • 「部下なんだからやれよ」
  • 「俺も昔やってきたんだからお前もやれ」

こんなふうに “圧だけをかけてくる先輩” は本当に多いです。

こうした 一方的な理不尽 が、後輩が最も嫌うポイントだと思います。

実際、私自身も経験してきました。
何か言われるたびに心の中で、

「お前たちだけ楽してんじゃないよ」
「自分が先輩にやらされたからって、後輩に回すなよ」

と何度も思ったものです。

しかし、救ってくれた先輩もいました。

中学の野球部で、私が1人でグラウンド整備を任されたことがありました。慣れていたので特にキツくはなかったのですが、ある先輩が、

「一人でやってるの?手伝おうか?」と声をかけてくれました。

たったこれだけのことなのに、

“この人は上だからって偉そうにしないんだな”

と心が軽くなった瞬間でした。

こうしたちょっとした気遣いや優しさがあるだけで、下の立場の人間は本当に救われます。

後輩はどう接したらいいのか?

ここまで「後輩が嫌う理不尽」について書いてきましたが、
では逆に後輩の立場としては、どのように接するのが理想なのでしょうか。

私は、後輩側の立ち回りひとつで上下関係は驚くほどスムーズになると感じています。
もちろん、理不尽な先輩に合わせる必要はありません。しかし、普通に接してくれる先輩に対しては、少し意識するだけで関係性がぐっと楽になります。

① まずは素直に受け取る姿勢を持つ

「言われたことをそのまま飲み込め」という意味ではありません。

ただ、最初から反発しないで「はい、やってみます」と受け取る姿勢があるだけで、先輩はかなり話しやすくなります。

② 合っているかの確認をこまめにする

後輩が困るのは“指示不足”ですが、先輩もまた「説明したつもりだった…」となることがあります。

「こうで合ってますか?」と軽く確認するだけで、ミスもすれ違いも減ります。

③ できないことは早めに言う

黙って抱え込むと、先輩は「やる気ないのかな?」と誤解します。

できないことは素直に伝えてくれたほうが、先輩も安心してフォローできます。

④ やってもらったことに感謝を伝える

「ありがとうございます」の一言だけで、先輩の後輩に対する印象は大きく変わります。

媚びる必要はありませんが、してもらったことに対する感謝は、関係性を良くする一番の近道です。

⑤ 先輩のプライドを無駄に傷つけない

先輩って、意外と“後輩からの態度”に敏感です。

必要以上にため口で距離を縮めようとしたり、横柄にすると悪い意味で目立ってしまいます。

無理に仲良くする必要はありませんが、最低限の敬意だけ持っておくとトラブルを避けられます。

⑥ 無理して仲良くなろうとしない

合わない先輩とは距離を置いてOKです。

適度に礼儀正しく、必要以上に深入りしない。

これだけで快適にやっていけます。

後輩だって本当は、役に立ちたいと思っている

後輩って「偉そうにされるのが嫌い」なだけであって、

基本的には頼られると嬉しいし、役に立てるなら立ちたいと思っているんです。

だからこそ、少しの工夫とコミュニケーションで上下関係は本当に変わります。

上司や先輩は「引っ張ってあげる」存在でいてほしい

上の立場の人にも悩みはあると思います。

「どう指示したらいい?」「注意の仕方がわからない」「距離感がムズい」といったものです。

しかし、後輩側から見て一番心地よいのは、
“命令する上司”ではなく “一緒に進んでくれるリーダー” です。

指示の言い方ひとつでも、

  • 「あれやれ」「これしろ」
    という命令よりも
  • 「これ一緒に進めましょう」
  • 「ここは私も手伝うのでやってみましょう」

といった言い方のほうが、後輩は圧倒的に動きやすいです。

よくある「ボスとリーダーの違い」の画像を見たことがある人はイメージしやすいと思いますが、後輩が求めているのはまさに“リーダー側”です。

失敗が多い部下には、
“対策を一緒に考えてあげる” 姿勢が一番ありがたいです。

注意する時も、必要以上に厳しくしたり人格否定をしなければ、後輩はそこまで傷つきません。
(とはいえ、今の時代すぐパワハラと言われてしまうので難しいところではありますが…)

距離感について悩む人もいますが、
無理に後輩に合わせようとする必要はありません。
自然体で、でも壁は作りすぎない。

そのくらいの距離感がちょうど良いと思います。

最後に

上下関係で悩む人は多いですが、
小さな言い方や態度を変えるだけで、人間関係は大きく変わります。

後輩の立場なら、無理をしすぎず、自分を守ることを最優先に。

先輩や上司の立場なら、一歩だけ優しさを見せてみてほしい。

それだけで後輩は驚くほどついてきてくれます。

この記事が、あなた自身の関係性をもう一度見直すきっかけになれば嬉しいです。